注：思い出補正があるため、あえて星は４に落としてあります。ワンピース映画で今でも忘れられない作品。普段映画をあまり見ない当時小学生の自分でも、細田守監督作品はいくつも知っており、その中の１つという感じではあります。OPのカット割りの感じや作画等、これぞ細田作品というらしさが原作がワンピースであっても感じ取れる。落ち着いた始まりの起楽しく話が進む承徐々にシリアス・ホラーチックに落ちていく転残された人達で乗り越える結別れなどの心が痛むシーンが苦手な方は観るのが苦しいかもしれませんが登場人物全てが自分の仲間を大切に思っている綺麗なストーリーでもあります。作画崩壊という声に関してですが、これも細田守作品の味というか一目でこれは細田守作品と分かるブランド感はありますし、本編シャボンディ諸島でチャルロス聖ぶっ飛ばした時のシーンもこんな感じだったので、後の物語でも使われる作画ブランドでもあるので、いい作画ではあると思っています。唯一おかしい所をあげるなら、島に上陸してすぐのゾロが画面左に歩いていくところで次元の狭間に消えていくような変な切れ方をしている部分がありますので、むしろ少し注目してみてはいかがでしょうか(笑)

めちゃくちゃ面白い

OPから「なんだかやけにおしゃれで既視感があるな」と思っていましたがまさかの細田監督。なるほど納得一つの軸は曲がりませんが、展開はものすごい早さ...というか抑揚がなく進むのでいつの間にか敵が入れ替わっているので結構見るのが大変でしたワンピース映画は個々のキャラクターを活かしつつストーリーが進みますが、ここは細田クオリティ、そんな簡単には進めさせませんお得意の家族愛や下手っぴ声優の採用（お一人様）。オリジナルキャラクターのこれでもかという暑い主張（ほんとに）。これがなければもっと評価は良かったはず強いて良かった点とすればワンピースでは類を見ない独自の作風、終盤のホラー展開でしょうか声優陣が比較的豪華なのでそこも良かったですが、悪い印象が強すぎるので評価は低めです

前作に引き続きワンピースっぽさがない映画でした。細田守監督”の”作品になっているのでそっちを見る気分なら面白かったかもしれないのですが、例えるなら完全に焼肉の気分で行ったら流しそうめんだったような気分。引っかかる点はよくある実写映画化の引っかかりと同じで・原作と設定が異なる(金魚の試練で海水に触れてるのに元気一杯のルフィ、少なくともアラバスタ以降なのにギスギスしてる、他の海賊団がグランドラインに生存できると思えないレベル…好意的に見れば仲間削られたからと言えるかもしれないが)・監督のオリジナルキャラによる原作キャラへのマウント(決め手も家族海賊団の弓矢。銃ならまだしも弓、慣れてない手で目を瞑ってあの威力…？あの花の効果かもしれないけど語られないし)・取ってつけたようなハッピーエンドと比べられないほど濃厚な暗さまーなんというか”ワンピースの映画”ではなく”細田守の映画”だったのでワンピースの映画を見ようとした自分には合いませんでしたね。

何といっても印象に残る面白さがある。物語の展開やただよう雰囲気どれをとっても良い。

小学生以来の視聴。当時見たときは、怖い映画という印象だった。改めて見るとワンピースでやらなくてよい内容ですね。

子供のころに劇場で鑑賞し怖かった記憶がありましたが、大人になってから再鑑賞。今作品で最大の争点となっているであろう、キャラの性格・セリフの掛け合いに関してですがストーリー中盤、ムチゴロウから暗に一味の状態を指摘されたナミが「いつもならこんな風にならないんだけど……」と、ナミ自身も違和感を感じ困惑しているシーンがあります。明言はされていないのであくまで推測になりますが、島に上陸しゲームを行っている時から、仲違いを望む男爵と同化したリリー・カーネーションから既に洗脳のような何かを受けていたのではないでしょうか。ルフィが男爵を撃破し、仲間たちがルフィのもとに集まるシーンではナミが「ところで、ここどこよ？」と、記憶が抜けているとも受け取れる発言をしています。もしくは、リリーの近くにいると負の感情が抑えきれなくなる作用があるとか。そうであれば、一味の不自然な不仲や、ナミに対するサンジの悪態もつじつまは合います。あくまで推測ですけどね。パンフレットでは何か言及されていたのでしょうか。細かい部分でツッコミ所は色々あったかと思いますが、前半の未知の島へのワクワクを表すようなテンポ感や、一転して島の謎が解けるにつれて漂うまるでホラー映画かのようなダークな空気感、普段のワンピースと毛色が違うのは間違いありませんが、ストーリーもまとまっていると思いますし、細田守監督作品と理解していれば、作画も大して気になりません。完全に大人向けな作風でもあり、賛否両論なるほどなといった作品です。個人的には嫌いではありませんでした。

富の象徴としても使われる金。一方で，富に見えるものの多くが(偽札などの)偽物を土台にしているなど，人間の欲望を歪ませる特性も強いのが金とも言えます。錬金術が一時流行しその後も一部で人の心をとらえて離さないのもそこに依ります。本作品はその特性を「カジノ」等の賭博と絡めて非常に良くとらえています。しかしかつては木・火・土・金・水の(世界を分類する)五行にも数えられ，その関係は風水などでも使われる陰陽五行説などで出てくる位重要な関係。水は金属を錆びさせるから，「水は金を弱める」(逆生)という発想があり(実際の金は錆びで出てくる酸化には水では簡単には繋がらないのですが鉄などの金属の多くは水が絡んで錆びます)，本作品でもその発想が使われている部分があります。ワンピース自体，ルフィが身に付けたゴムという物性を基礎として構成している部分があり，その作品の多くに(単なる海賊物や単なる感動ものだけでなく)物性的な特性を織り交ぜて構成する必要があります。その中で金と水という関係は非常に象徴的な関係であり，ついにここに手を出したか，という部分でもあります。富の象徴たる金を基にした権力と，五行学説上その金を弱める水。それを考えると実は奥深い作品であるともいえるかと思われます。1つ思うところがあるとすれば，運を操る事を使い切れていない感があります。運を操るとはそれだけで相当なことが出来る部分で，本来ならそれだけでトップにも立てるだけの特性です。特にカジノを想定した世界では絶対的な特性であり，この特性があるならもう少し色々出来る筈だろうに，と思えてならない部分です。誰かに従う理由がありません。

(少々ネタバレ！)話のテーマは映画向けで豪華で良いんですが、各パートの時間の割き方が微妙でした…まず冒頭30分ほどの世界観説明が退屈。ここは映画用に新しい舞台設定なので外せないんでしょうが、色が金色なだけで絵はそれほど…話のテンポもテレビアニメのようにゆっくり。そして敵キャラの背景描写が1分くらいのフラッシュバックで終わってしまう。えぇ…？感情移入とまではいきませんがもう少し尺とっても良いんじゃないかと。そこまでがフワフワ〜っと進んで急に詰め込んできて驚き。しかも、この映画2時間ある。ワンピ映画の中でも長めです。凝縮と取捨選択したら1時間半で行けそうな内容でした。あとは一般人が頑丈過ぎたり、CP0と海軍の雑な出勤。CPは映画でも株下げるんだ…キャラもその服どっから出てきたん？ということが多く集中力切れる映画でした。ただ！話のテーマは悪くないと思うので…ホントに尺割と絵だけが残念でした。

まずカリーナという女キャラ今までの映画の登場キャラクターの中で一番好き。ゴールドというだけあってかなり豪華で見応えありますね