何か面白い映画は無いかとレビューを見てから見たが想像以上に良かった。殺人までは行かずとも、隠し事やいじめは誰にでもあり誰にでも起こりうる。自分なら…と考えながら見ると作品に入り込むときっと兄のような反応になるだろう。いじめられ、暴力で抵抗した時の父母の対応は間違ってはいないのだろうが当事者からすれば自分自身を否定された気持ちにもなる。兄と父母の過去に何があったか分からないが、子がこうなるのも無理はないのか…と最後まで考えさせられる。誰かを傷つけることはしてはいけないが、抵抗する意志を持つのも大切なこと。ホラーでもミステリーでもスプラッターでもないヒューマンドラマを見ているような作品だった。

兄は確かに常軌を逸した思考回路と行動をとり責められてしかるべきだが両親の子供への向き合い方や自分達の世間体が最優先な雰囲気は数多くの家庭で重なる部分があるだろう。そして神父（牧師？）の言う綺麗事「何かあったら大人に話すんだ」はい？話してどうにかなるならイジメなんてとっくに無くなってるし自身が戦うしかない現実があるんだよ！と言いたくなる気持ちは痛い程に分かる。真剣に子供に向き合い子供の発しているSOSから逃げずにどうにかしようと必死に動く、そして自身の子供を信じてあげられる親がどれだけいるだろうか。挙句の果てに「やられたらやり返せ」と言っていた癖にいざ実行したら世間体と自己保身の為に怒鳴り散らす父親そして基本的には同類の母親。確かにやりすぎたかもしれないが、今まで必死に耐えてきた主人公にとってあの行動がどれだけ凄まじい勇気が必要だったかを理解しようとしない。「やりすぎだが、お前のした事は間違ってない。偉かったぞ。後は父さん達に任せておけ、それが大人そして親の仕事だ。」と言ってあげるのが親だろうに。他のレビューサイトで「黒人牧師の説く和解など無視。「やられたらやりかえす」という暴力の連鎖を肯定してしまう、人間の根底にある愚かさも描かれ～」などと書いている人もいたが、イジメはそんな綺麗事が通用する問題ではない。学校は閉鎖された一つの世界だしそこでイジメられ追い詰められている側とイジメている側が対話で理解し合うなんて不可能。それが理解できない人はきっと幸せな人生を送ってきたのだろうと思うわ。

兄貴が黒人を殺して斬首して目ん玉を食べる映画でした。途中まではなかなか面白かったです。

東京から京都まで一晩かかる超長距離移動の夜行「新幹線」、LED全盛の現代に相応しくないネオンの眩しい東京の狭い街並み、某マスコットそっくりな着ぐるみが練り歩くキャラクター色の濃い車内、男二人の争いを察せないほど平和ボケした客室乗務員、再現度で話題になった朝霧に包まれた米原駅など、テーマパークinジャパンとも呼べるアトラクション映画。そんなハリウッドナイズされたツッコミどころ満載の日本を舞台に、片言ヤクザ、アメリカ人、ロシアンマフィア（あとメキシコ人）など、複雑怪奇な群像劇を、ある意味よくある構図で質素にまとめられている。挿入歌も昭和の定番から狂ったもの、哀愁漂うものまで取り揃えられ、キャラ紹介の派手なカットインなど、観ていて耳目を飽きさせない。息子をビルから突き落とされたヤクザの、復讐が復讐を呼ぶ本作。原作でも一般に馴染みのない「殺し屋」が数多く登場するが、原作通り日本人キャストのみで撮影すると、こじんまりとしてやはり本作以上に違和感は出て、地味な絵面になったであろう。（外国人キャストを揃えた小栗ルパンも散々な出来だったが。）百戦錬磨のブラット・ピットが「禅にかぶれた不運な運び屋」役となり、派手な車内アクションをするだけで、画面はズルいくらいに面白い。シリアスなヤクザパートは退屈で違和感ばかりが目につくが、こればっかりは地域的な問題かもしれない。47roninのような「ごった煮感」が好きな人には特にオススメだ。変なところも個性と思えば、娯楽作としての水準は充分満たしている。

ネタバレちょい有り。青い目の方々には日本はこう映ってるのか？？というｗ、相変わらずな不思議さはあるし、列車は新幹線もどきｗ東京から何時間かけて京都に着くん？っていうｗ 着いたの朝ｗｗｗ、でも、伏線回収できてて結構 面白かった。最後にサンドラブロック出てきてビックリ！！好きだから☆1つ増やしたわｗ

前半は平々凡々でダルかったけど、後半の盛り上がりで前半ダルいの帳消しになるほど面白かった。ただ、伏線回収の為には我慢して前半も観なきゃ完結しないけどね。

ヤクザと運命がテーマ。外人の考える勘違い日本、ギャグキャラ、シリアスな殺人など様々な物が混ざった混沌世界です。前半は良い部分より悪い部分が多く、後半は逆転して、全体的には良かったです。後半は伏線と回収のラッシュです。前半苦痛だったテンポの悪さと悪ふざけがなければ満点でした。

・まず初めに「バカ映画」ですまず作品の簡単な感想を言うと「バカ映画」です。真面目な内容を期待すると逆にダメな作品。・東京がサイバーパンクっぽい感じ東京の歓楽街がやたらネオンが大量に並んだサイバーパンク調で、フォント系もほぼ1種類で違和感だらけ。(きっとわざとやっている、でもそれが良い)・停車する駅名は本当にある駅名だが、実際の見た目は一切異なる停車する駅名は実際ある駅名なものの、実際の見た目は一切異なり「どこなんだここは！？」と思えるほど似させていない。・ヤクザが未だに刀を使っているヤクザが未だに刀を使っているのは吹いてしまった。一応銃も使ってはいるものの、黒人から白人迄誰でも御座れで人種のサラダボウルのような映画でした。・新幹線っぽいけど新幹線じゃない新幹線っぽく表現はしているものの、内装は殆ど異なり「ECONOMY」や「FIRST CLASS」には吹きました。ディスプレイがやたら埋め込まれていたり、トイレには乾燥機能付きのウォッシュレットが搭載されていたりなど若干それっぽい内容が盛り込まれていたのも面白かった。

無駄に豪華な俳優、謎オリエンタル世界観、外連味たっぷりのアクションシーンチョイチョイ脇役の過去話を挿入する漫画的手法「あれ？これタランティーノ制作か？ってスタッフリストを確認してしまった真田広之はキャリアの最終盤でいろんな映画でるねぇ豪華な俳優に吊られて真面目なスパイアクション物を期待しないで、半ばギャグ映画としてみるといいと思う

タランティーノとガイリッチー監督の影響を感じた。ブラピは両監督の映画に出てるし。この監督は、恐らくリアルな日本を理解した上で　あえて「変な日本風」のアレンジを加えているように思う。そこが、これまでの日本を舞台にした映画と大きく違うし、観ていて非常にうれしかった。あと、タイトルが「ブラックレイン（リドリースコット監督）」と似ているのは偶然だろうか？